「幸せは、どんな暗闇の中でも見つかる——ただ、明かりを灯すことを忘れなければ——Happiness can be found even in the darkest of times, when one only remembers to turn on the light.」——2004年、アルフォンソ・キュアロン監督、ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)、エマ・ワトソン(ハーミオーニー)、ルパート・グリント(ロン)、デヴィッド・シューリス(ルーピン教授)、ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)主演。IMDb7.9点。シリーズ最高傑作との評価も多い第3作。
「私は厳粛に誓う——ろくでもないことをしようとしている——I solemnly swear that I am up to no good. / Mischief managed.」——アズカバン脱獄犯シリウス・ブラックの謎と、ハリーの両親の過去の秘密が交錯する。シリーズの中でも最も複雑で、最も感動的なストーリー。
映画基本情報
タイトル:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(Harry Potter and the Prisoner of Azkaban)
公開年:2004年
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:ダニエル・ラドクリフ(ハリー)、エマ・ワトソン(ハーミオーニー)、ルパート・グリント(ロン)、デヴィッド・シューリス(ルーピン教授)、ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)、エマ・トンプソン(トレローニー)
上映時間:142分
製作:ワーナー・ブラザース
あらすじ
ホグワーツ3年生のハリーは、アズカバンの魔法刑務所から脱獄した囚人シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)がハリーを狙っているという情報を知る。ヴォルデモートの腹心として両親を裏切ったとされるシリウスへの復讐心を抱えながら、ハリーは新任の闇の魔術に対する防衛術教授ルーピン(デヴィッド・シューリス)との出会いをきっかけに父の過去を知っていく。
映画は過去・現在・未来が交錯するタイムターナーを使ったクライマックスへと向かい、シリウスの真実と、ペティグリューという名の裏切り者の正体が明かされる。
心に残る名言集
名言①「幸せは、どんな暗闇の中でも見つかる——明かりを灯すことを忘れなければ」
“Happiness can be found even in the darkest of times, when one only remembers to turn on the light.”
― アルバス・ダンブルドア(マイケル・ガンボン)
吸魂鬼(ディメンター)についての警告の後にダンブルドアが語る言葉。ハリー・ポッターシリーズ全体を通じて最も引用される名言のひとつで、絶望の中にある人々に光を指し示す普遍的なメッセージ。シリーズの根本精神を凝縮した一言。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言②「私は厳粛に誓う——ろくでもないことをしようとしている」
“I solemnly swear that I am up to no good.” / “Mischief managed.”
― ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
忍びの地図(マローダーズ・マップ)を起動・消去するための呪文。「ろくでもないことをしようとしている」という起動語と「いたずら完了」という消去語——シリーズ随一のユーモアとファンタジーが融合した台詞で、ハリポタファンの合言葉となった。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言③「吸魂鬼は最も恐ろしいものを呼び出す——その痛みが彼らの力になる」
“Dementors force us to relive our very worst memories. Our pain becomes their power.”
― ルーピン教授(デヴィッド・シューリス)
吸魂鬼の本質を説明するルーピン教授の言葉。「最悪の記憶を追体験させ、その痛みを力にする」——恐怖と絶望を食いものにする存在の描写は、現実の鬱や不安への比喩としても広く受け取られた。シリーズ最高の新キャラクターと称されるルーピンの名台詞。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言④「時間とは不思議なもの——強力で、干渉すれば危険だ」
“Mysterious thing, time. Powerful, and when meddled with, dangerous.”
― アルバス・ダンブルドア(マイケル・ガンボン)
ハーミオーニーにタイムターナーの使用を指示する直前のダンブルドアの言葉。時間旅行というファンタジー要素をシリーズに導入する際の警告であり、映画のクライマックスを予告する台詞。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言⑤「お父さんとお母さんのことを考えていた——彼らの顔が見えた」
“I was thinking of him… and Mum. Seeing their faces. They were talking to me, just talking. That’s the memory I chose. I don’t even know if it’s real. But it’s the best I have.”
― ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
守護霊の呪文(エクスペクト・パトローナム)を成功させた後、ハリーがルーピンに語る台詞。両親の記憶だけが力の源——「本物かどうかわからないけど、僕が持つ最良の記憶だ」。シリーズ最も感動的なモノローグのひとつ。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言⑥「疑わしいときは、最初の足跡を辿り直すのが賢明だ」
“When in doubt, I find retracing my steps to be a wise place to begin.”
― アルバス・ダンブルドア(マイケル・ガンボン)
ハリーとハーミオーニーに時間旅行を促す際のダンブルドアのヒント。字義通りの意味と「過去の出来事を追って(=タイムターナーで戻って)」という二重の意味を持つ、ダンブルドアらしい含みのある台詞。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
こんな人におすすめ・必見シーン
ハリポタシリーズのベストを1本選ぶならここ、と言うファンが多い作品。アルフォンソ・キュアロンの映像美を楽しみたい人に。タイムトラベルものが好きな人に。
必見シーン①:エクスペクト・パトローナム——ハリーが川辺で守護霊を発動するシーンは、シリーズ最高の魔法シーンのひとつ。銀色の牡鹿が走り抜ける映像美。
必見シーン②:タイムターナーのクライマックス——過去の自分たちが動く中で、ハーミオーニーとハリーが「あの時の石を投げたのは私たちだ」と気づくシーンの巧みな構成。
作品データ・制作秘話
前2作のクリス・コロンバスから監督交代し、「ゼロ・グラビティ」「ROMA」のアルフォンソ・キュアロンが就任。原作ファンから「雰囲気が変わった」という声もあるが、より映画的な映像表現と深みが増した演技が高く評価された。ゲイリー・オールドマンのシリウス・ブラック役は絶賛され、シリーズを通じて最も人気の高いキャラクターのひとつとなった。
総評・おすすめ度
おすすめ度:★★★★★(5/5)
「幸せは、どんな暗闇の中でも見つかる——明かりを灯すことを忘れなければ」——この言葉がシリーズ全体を支える柱だ。ハリポタシリーズの中で最も「映画」として完成されており、ダークな雰囲気と深い人間ドラマが共存する傑作。シリーズ未見の人はここから入っても十分楽しめる。
※ コトバミンに掲載している名言は、海外の複数データベースで原文を検証済みです。