「世界は善人と死喰い人に分かれているわけじゃない——私たちの中には光も闇もある。大切なのは、どちらを選んで行動するかだ」
2007年、デヴィッド・イェーツ監督、ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)、ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)、イメルダ・スタウントン(アンブリッジ)主演。
IMDb7.5点。シリーズで最も政治的で最も反骨精神に溢れた第5作。
「失ったものは、予期せぬ形で戻ってくることがある——Things we lose have a way of coming back to us in the end. If not always in the way we expect.」——ヴォルデモートの復活を否定する魔法省と、真実を訴えるハリーとダンブルドアの戦い。
ダンブルドア軍団(D.A.)の結成と、シリウス・ブラックの悲劇的な最期を描く。
映画基本情報
タイトル:ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(Harry Potter and the Order of the Phoenix)
公開年:2007年
監督:デヴィッド・イェーツ(以降のシリーズも担当)
出演:ダニエル・ラドクリフ(ハリー)、エマ・ワトソン(ハーミオーニー)、ルパート・グリント(ロン)、ゲイリー・オールドマン(シリウス)、イメルダ・スタウントン(アンブリッジ)、エヴァナ・リンチ(ルーナ・ラブグッド)
上映時間:138分
製作:ワーナー・ブラザース
あらすじ
ヴォルデモートの復活を魔法省が否定し、ハリーとダンブルドアを危険人物扱いする。魔法省が送り込んだドローレス・アンブリッジ(イメルダ・スタウントン)が闇の魔術への防衛術の実技指導を禁止したため、ハリーは秘密裏に生徒たちに実戦魔法を教える「ダンブルドア軍団(D.A.)」を結成する。
一方でハリーはヴォルデモートとの精神的なつながりに苦しみながら、予言の謎を追う。その先に待つのはシリウス・ブラックとの永遠の別れだった。
心に残る名言集
名言①「光も闇も誰の中にもある——どちらを選ぶかが本当の自分を決める」
“The world isn’t split into good people and Death Eaters. We’ve all got both light and dark inside us. What matters is the part we choose to act on. That’s who we really are.”
― シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)
「自分が悪くなりつつあるかもしれない」と怯えるハリーを励ますシリウスの言葉。善悪の二元論を超えた人間理解——「選択こそが人間を定義する」という深いメッセージ。シリーズで最も引用される名言のひとつ。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言②「失ったものは、予期せぬ形で戻ってくることがある」
“Things we lose have a way of coming back to us in the end. If not always in the way we expect.”
― ルーナ・ラブグッド(エヴァナ・リンチ)
持ち物をいつも盗まれているルーナが、ゴッドファーザーを失ったハリーを慰める言葉。靴が天井に引っかかっているのを見上げながら静かに語る——奇妙でありながら深く温かい。ルーナというキャラクターの本質を示す名台詞。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言③「お前は弱い——愛も友情も知らないだろう——お前を哀れに思う」
“You’re the weak one. And you’ll never know love, or friendship. And I feel sorry for you.”
― ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)、ヴォルデモートへ
ヴォルデモートに取り憑かれながらも、友人たちの姿を思い浮かべることで意識を取り戻したハリーが放つ言葉。「愛と友情の力でヴォルデモートに勝つ」というシリーズの核心テーマが、ハリー自身の言葉で語られる名場面。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言④「恐怖は人に恐ろしいことをさせる——ファッジ大臣は正気ではない」
“Fear makes people do terrible things, Harry.”
― ルーピン教授(デヴィッド・シューリス)
ヴォルデモートの復活を認めたくない魔法省大臣ファッジについて語るルーピンの言葉。恐怖が人に権力の濫用や真実の隠蔽を引き起こす——現実の政治への強烈な批判でもある。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言⑤「なぜ孤立させようとするのかわかる——一人でいると、脅威が小さくなるから」
“Well if I were You-Know-Who, I’d want you to feel cut off from everyone else. Because if it’s just you alone, you’re not as much of a threat.”
― ルーナ・ラブグッド(エヴァナ・リンチ)
ハリーが孤立無援に感じている時にルーナが語る洞察。「孤立させることで弱体化させる」という支配の構造を、少女が静かに見抜く。ルーナが単なる「変わった子」ではなく深い知恵を持つキャラクターであることを示す台詞。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
名言⑥「このことが終わったら——ちゃんとした家族になれる」
“When all this is over, we’ll be a proper family. You’ll see.”
― シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)
ハリーに向けてシリウスが語る言葉。この台詞を語った直後にシリウスは死ぬ——「この戦いが終わったら」という未来の誓いが永遠に果たされないことへの悲しみが、シリウスの死をより深く刻む。IMDb・Wikiquoteで確認済み。
こんな人におすすめ・必見シーン
権力に立ち向かうストーリーが好きな人に。ルーナ・ラブグッドというキャラクターに出会いたい人に。シリウス・ブラックとハリーの絆の最後を見届けたい人に。シリーズの中で最も「政治的」な作品。
必見シーン①:ダンブルドア軍団の特訓シーン——隠れ家「必要の部屋」でハリーが仲間たちに守護霊の呪文などを教える、シリーズ最も躍動感のある場面のひとつ。
必見シーン②:ダンブルドアとヴォルデモートの決闘——魔法界最強の二人の対決が魔法省のアトリウムで繰り広げられる圧巻の場面。
作品データ・制作秘話
第5作から監督がデヴィッド・イェーツに交代し、以降の全作品を担当した。アンブリッジ役のイメルダ・スタウントンは「シリーズ最も憎まれたキャラクター」として絶賛される演技を披露。ルーナ・ラブグッド役のエヴァナ・リンチは一般公募オーディションで選ばれ、原作ファンから「完璧なルーナ」と称賛された。
総評・おすすめ度
おすすめ度:★★★★☆(4/5)
「光も闇も誰の中にもある——どちらを選ぶかが本当の自分だ」——シリウスの言葉が教えてくれる。ヴォルデモートの恐怖に立ち向かうハリーとその仲間の姿は、権威に抗う勇気の物語だ。シリウスの死は、シリーズで最も衝撃的で悲しい別れとして、今も多くのファンの心に残る。
※ コトバミンに掲載している名言は、海外の複数データベースで原文を検証済みです。