「私はまだベルリンを見ていない——空からも地上からも——そして戦争が終わる前に両方で見るつもりだ——I haven’t seen Berlin yet, from the ground or from the air, and I plan on doing both before the war is over.」——1963年、ジョン・スタージェス監督。スティーヴ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、チャールズ・ブロンソン、ドナルド・プレザンス、ジェームズ・コバーン主演の豪華キャストによる戦争大作。

「脱走はすべての将校の義務だ——It is the sworn duty of all officers to try to escape.」——実話を基にした第二次世界大戦中のドイツ捕虜収容所からの大脱走計画——250人が地下トンネルで脱出を図る壮大な実話。IMDb8.2点。

映画基本情報

タイトル:大脱走(The Great Escape)
公開年:1963年
監督:ジョン・スタージェス
原作:ポール・ブリックヒル(ノンフィクション「大脱走」)
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:スティーヴ・マックイーン(ヒルツ「クーラー・キング」)、ジェームズ・ガーナー(ヘンドリー「スクラウンジャー」)、リチャード・アッテンボロー(バートレット「ビッグX」)、チャールズ・ブロンソン、ドナルド・プレザンス
上映時間:172分
製作:ユナイテッド・アーティスツ

あらすじ

1943年、ドイツ空軍管轄の捕虜収容所スタラグ・ルフト3号。脱走専門家ばかりを集めた「絶対脱走不可能」と言われる収容所に、ロジャー・バートレット(リチャード・アッテンボロー)は250人規模の大脱走計画を立案する。

トンネル掘り(チャールズ・ブロンソン)、書類偽造(ドナルド・プレザンス)、道具調達(ジェームズ・ガーナー)、そして独自行動を続けるヒルツ(スティーヴ・マックイーン)——それぞれの専門家が役割を担う群像劇。実際に76名が脱走し、3名のみが成功した実話に基づく。

心に残る名言集

名言①「脱走を試みることは——すべての将校の宣誓された義務だ」

“Colonel Von Luger, it is the sworn duty of all officers to try to escape.”
― ラムジー大佐(ジェームズ・ドナルド)、収容所司令官に

収容所司令官フォン・リューガーに対してラムジー大佐が堂々と告げる言葉。「フォン・リューガー大佐——脱走を試みることは——すべての将校の宣誓された義務だ」——捕虜の権利と義務を毅然と語る戦争映画の名台詞。IMDb・Wikiquoteで確認済み。

名言②「私はまだベルリンを見ていない——戦争が終わる前に見るつもりだ」

“I haven’t seen Berlin yet, from the ground or from the air, and I plan on doing both before the war is over.”
― ヒルツ「クーラー・キング」(スティーヴ・マックイーン)

ヒルツが収容所内で繰り返す脱走への意志の言葉。「私はまだベルリンを見ていない——地上からも空からも——戦争が終わる前に両方で見るつもりだ」——マックイーンのクールな不屈の精神を体現。IMDb・MoviePhilosophyで確認済み。

名言③「250人が道を歩いているだけだ」

“Two hundred and fifty guys just walkin’ down the road, just like that?”
― ヒルツ(スティーヴ・マックイーン)、バートレットの計画を聞いて

250人での大脱走計画を聞いたヒルツが呆れ半分で言う台詞。「250人が道をただ歩いているだけだ——そうやって?」——スティーヴ・マックイーンの独特のコメディセンスと不信感が滲む。IMDb・Wikiquoteで確認済み。

名言④「お前は本当に、俺が有刺鉄線を抜けて——全部調べて——捕まらなければ——自分から戻ってクーラーに放り込まれろというのか?」

“You aren’t seriously suggesting that if I get through the wire… and case everything out there… and don’t get picked up… to turn myself in and get thrown back in the cooler for a couple of months?”
― ヒルツ(スティーヴ・マックイーン)、バートレットに

偵察任務を頼まれたヒルツが絶句する場面。バートレットが「そうだ」と答えると、ヒルツは苦笑しながら引き受ける——「わかった」という二言で決まるコメディとドラマが融合した名場面。IMDb・Wikiquoteで確認済み。

名言⑤「見ろ、結局お前より先にベルリンを見ることになりそうだ」

“It looks, after all, as if you will see Berlin before I do.”
― フォン・リューガー司令官(ハネス・メッセマー)、ヒルツへ

映画ラスト近くで、捕まったヒルツに司令官が皮肉を込めて言う言葉。「結局——お前より先にベルリンを見ることになりそうだ」——ヒルツが序盤に言った台詞を司令官が引用する伏線回収。IMDb・Wikiquoteで確認済み。

こんな人におすすめ・必見シーン

戦争映画の古典として。スティーヴ・マックイーンのバイク乗りとしての実力を映画で見たい人に。リチャード・アッテンボロー、チャールズ・ブロンソン、ドナルド・プレザンスの演技を堪能したい人に。

必見シーン①:スティーヴ・マックイーンのバイク逃走シーン——有刺鉄線の柵を飛び越えようとする場面は映画史の名シーン(実際のジャンプはスタントマンのバド・エーキンスが担当)。

必見シーン②:ドナルド・プレザンス演じる視力を失った書類偽造者ブライスのエピソード——ジェームズ・ガーナーとの友情が胸を打つ。

作品データ・制作秘話

実際の大脱走(1944年3月)では76名が脱走し、帰還できたのは3名のみ、50名がゲシュタポに射殺された。スティーヴ・マックイーンは自ら有刺鉄線の柵を飛び越えようとしたが、スタントマンに変更された(マックイーン自身がそのスタントマンとして逆側からバイクを追うドイツ兵を演じた)。ドナルド・プレザンスは実際に捕虜収容所を経験しており、撮影現場のセットに威圧感を覚えたと語っている。

総評・おすすめ度

おすすめ度:★★★★★(5/5)

「脱走を試みることはすべての将校の義務だ」——この台詞に戦争映画の魂がある。絶望的な状況でも諦めない人間の尊厳、豪華スターの個性的なアンサンブル、エルマー・バーンスタインの口笛テーマ——172分の大作が一気に見られる。半世紀以上経た今も全く色あせない不朽の名作。

※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。