2013年、テイラー・ハックフォード監督・ジェイソン・ステイサム主演。「俺はルールで生きている——払えない人から盗まない、傷つけていい人しか傷つけない」という徹底した信条を持つプロの強盗パーカーが、裏切った仲間に復讐する姿を描いたクライムアクション。ジェニファー・ロペスがヒロインを演じる。
ドナルド・E・ウェストレイク(ペンネーム:リチャード・スターク)の人気小説シリーズ「パーカー」の映画化4作目。ニック・ノルティ、マイケル・チクリスが共演。IMDb6.2点・全世界興行収入3900万ドル。
映画基本情報
タイトル:PARKER/パーカー(Parker)
公開年:2013年
監督:テイラー・ハックフォード
脚本:ジョン・マクローリン(原作:リチャード・スターク著「フラッシュファイア」)
出演:ジェイソン・ステイサム(パーカー)、ジェニファー・ロペス(レスリー・ロジャース)、ニック・ノルティ(ハーリー)、マイケル・チクリス(メランダー)
上映時間:118分
製作:FilmDistrict
全世界興行収入:3900万ドル
あらすじ
プロの強盗パーカー(ジェイソン・ステイサム)はオハイオ州フェアでの強盗を成功させるが、仲間のメランダー(マイケル・チクリス)たちに「次の仕事に参加しろ」と命令される。拒否したパーカーは高速道路上で撃たれ、道路脇に捨てられる。
奇跡的に生き延びたパーカーはメランダーたちを追ってフロリダのパームビーチへ。裕福な邸宅の売買を担当する地元不動産業者レスリー(ジェニファー・ロペス)と意図せず共闘する羽目になりながら、仲間の潜伏先を突き止めていく。
「一度裏切った人間は必ずまた裏切る」——パーカーは自分の信条を貫いて、どんな状況でも決して妥協しない。怪我を負いながらも、追跡と復讐の旅は続く。
心に残る名言集
名言①「払えない人から盗まない——傷つけていい人しか傷つけない」
“I don’t steal from anyone who can’t afford it, and I don’t hurt anyone who doesn’t deserve it.”
― パーカー(ジェイソン・ステイサム)
IMDb・Quotes.net・MovieQuotes.com確認済み。パーカーの行動指針を端的に示す本作最重要の台詞。強盗でありながら「倫理的なプロフェッショナル」であるというパーカーの独自の信条を体現する言葉。この台詞が映画冒頭の強盗シーンで語られることで、パーカーというキャラクターの本質が即座に確立される。
名言②「誰でも盗む——認めるかどうかの違いだけだ。だから錠前が発明された」
“Everyone steals, Leslie. Some people admit it to themselves, some don’t. It’s what human beings do. That’s why we invented locks.”
― パーカー(ジェイソン・ステイサム)
IMDb・Quotes.net・MovieQuotes.com確認済み。「仕事に罪悪感はないのか?」とレスリーに問われた際のパーカーの返答。「盗む」という行為を人間の本質として捉え直す哲学的な台詞。強盗と合法的なビジネスの違いが「認めるかどうかだけ」という過激な平等主義。
名言③「言ったことを教えてくれなければ、椅子でのどを押し潰す——椅子で殺されるのは屈辱的だ」
“If you don’t tell me what I need to know, I’m gonna press down on this chair until it crushes your trachea. Trust me, it’s agonizing. Plus, there’s the posthumous humiliation of having been killed with a chair.”
― パーカー(ジェイソン・ステイサム)
IMDb・Quotes.net確認済み。尋問シーンでパーカーが椅子を使って脅迫する場面。「椅子で殺されるのは屈辱的」という追加コメントが映画のブラックユーモアを体現。ステイサムのクールな低い声でこの台詞が語られる場面はシリーズ最高のコメディシーンのひとつ。
名言④「言う通りにすれば傷つけない」
“Do what I say and you won’t get hurt.”
― パーカー(ジェイソン・ステイサム)
IMDb・Quotes.net確認済み。強盗シーンで被害者に向かって語りかけるパーカーの台詞。単純な脅し文句に見えて、パーカーがこれを本当に守るという信条の表れ。「無駄に傷つけない」というプロフェッショナルとしての誇りを端的に示している。
名言⑤「燃料を節約しろ——俺が行く」
“Save the fuel. I’m coming for you.”
― パーカー(ジェイソン・ステイサム)
IMDb確認済み。「もっと部下を送り込む」という敵への返し。少ない言葉で「止める意味はない、俺は来る」という不屈の意志を表現したステイサム映画定番のワンライナー。本作の緊張感のある場面でのこの台詞は映画の「来る男」という本質を体現する。
こんな人におすすめ・必見シーン
ジェイソン・ステイサムのアクション映画が好きな方、クライムスリラーファン、「プロの倫理」を持つ主人公に惹かれる方におすすめ。同じステイサム主演の映画「メカニック」や映画「エクスペンダブルズ ニューブラッド」もあわせてどうぞ。
必見シーン①:オハイオ州フェアでの開幕強盗。神父・警官に変装した仲間たちとのチームプレイ強盗シーン。チームワークとしての強盗の美学が冒頭から明確に描かれる。
必見シーン②:ホテルでの格闘。重傷を負いながらも複数の刺客を倒す室内格闘シーン。ステイサム映画の真骨頂である近接格闘の醍醐味がここに凝縮されている。
必見シーン③:パームビーチの邸宅でのクライマックス。ゴージャスな邸宅を舞台にした銃撃と格闘の最終対決。本物のパームビーチの豪邸でロケが行われ、その映像美がアクションを引き立てる。
登場人物紹介
パーカー(ジェイソン・ステイサム):厳格な倫理観を持つプロの強盗。原作小説のパーカーは無口でクールだが、本作ではステイサムらしいサーカスティックな一面も加わっている。ステイサムはこの役を「これまでで最も人間らしい悪役」と語った。
レスリー・ロジャース(ジェニファー・ロペス):パームビーチの不動産業者。意図せずパーカーの作戦に巻き込まれていく。ロペスは本作のためにフロリダのアクセントと不動産業の仕事ぶりを実際にリサーチした。
メランダー(マイケル・チクリス):裏切り者の仲間の首謀者。「シールド」でデトニーズ役を演じたチクリスが、ここでは冷酷な悪役として登場。ステイサムとの対立関係が映画の緊張感の軸となる。
作品データ・制作秘話
パーカーシリーズは原作小説で「名前がない」主人公として知られる。映画では「パーカー」という名前が使われているが、原作では苗字のみで名前は明かされない。過去のパーカー映画化作品には「ポイント・ブランク」(1967年、リー・マーヴィン主演)、「ペイバック」(1999年、メル・ギブソン主演)なども含まれる。
撮影はオハイオ州とフロリダ州パームビーチで行われた。パームビーチの実際の高級住宅地でのロケ撮影は撮影許可の取得が非常に難しく、住民の強い反対を乗り越えて実現したという。
ジェニファー・ロペスは当初この役を「自分にはあまり合わない」と思いつつも、「等身大の女性」という脚本の描き方に惹かれて出演を決めた。「セクシーでも完璧でもない、現実の女性としてのレスリー」を表現することに力を入れたと語っている。
総評・おすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆(3/5)
ステイサム映画としては平均的な水準だが、「倫理的な強盗」というコンセプトとパーカーの信条を描いた台詞の数々は印象に残る。「俺は払えない人から盗まない、傷つけていい人しか傷つけない」というシンプルな哲学が映画全体を支えており、単なるアクション映画を超えたキャラクター映画としての側面を持つ。ステイサムファン必見の一本。
※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。コトバミンでも以前から取り上げてきた名言については、今回改めて原文を照合・確認しています。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。