1984年、アイヴァン・ライトマン監督。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ラミス主演。幽霊退治のビジネスを始めた3人の元パラ心理学者たちがニューヨークを舞台に活躍するSFコメディの金字塔。シガーニー・ウィーバー、アーニー・ハドソンも出演。

「ゴーストバスターズ!」のキャッチフレーズと主題歌は社会現象となり、1984年全米興行収入2位を記録。今日まで愛され続けるポップカルチャーの殿堂入り作品。IMDb7.8点・全米興行収入2億3800万ドル。

映画基本情報

タイトル:ゴーストバスターズ(Ghostbusters)
公開年:1984年
監督:アイヴァン・ライトマン
脚本:ダン・エイクロイド、ハロルド・ラミス
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:ビル・マーレイ(ピーター・ヴェンクマン)、ダン・エイクロイド(レイ・スタンツ)、ハロルド・ラミス(イゴン・スペングラー)、シガーニー・ウィーバー(デイナ・バレット)、アーニー・ハドソン(ウィンストン・ゼドモア)
上映時間:105分
製作:コロンビア・ピクチャーズ
全米興行収入:2億3800万ドル
アカデミー賞:視覚効果賞・主題歌賞ノミネート

あらすじ

コロンビア大学で超常現象の研究をしていたヴェンクマン(ビル・マーレイ)、スタンツ(ダン・エイクロイド)、スペングラー(ハロルド・ラミス)の3人は、研究室を追い出されてしまう。失業した3人は一念発起してニューヨーク初の幽霊退治会社「ゴーストバスターズ」を設立する。

最初は鳴かず飛ばずだったが、セジウィック・ホテルでの幽霊退治が評判を呼び、瞬く間にニューヨーク中から引っ張りだこの存在となる。ヴェンクマンは依頼人のデイナ(シガーニー・ウィーバー)に惹かれながらも、彼女のアパートが超常現象の中心地であることに気づく。

やがてニューヨーク全体を揺るがす巨大な悪の力が目覚めようとしていた。「ゴーザー」と呼ばれる古代の破壊神の復活を阻止すべく、ゴーストバスターズは街の命運をかけた最終決戦に臨む。そして巨大なマシュマロマンが街を闊歩する——前代未聞のクライマックスが待ち受ける。

心に残る名言集

名言①「人身御供、犬と猫が一緒に暮らす——大混乱だ!」

“Human sacrifice, dogs and cats living together… MASS HYSTERIA!”
― ピーター・ヴェンクマン(ビル・マーレイ)

IMDb・Wikiquote・Ranker・Quotes.net確認済み。市長に事態の深刻さを訴えるヴェンクマンの名台詞。「犬と猫が一緒に暮らす」という突拍子もない例えで、ビル・マーレイのコメディセンスが爆発する場面。映画史に残る即興的な語り口で、今なお引用され続ける名言。

名言②「来た、見た、やっつけた!」

“We came, we saw, we kicked its ass!”
― ピーター・ヴェンクマン(ビル・マーレイ)

IMDb・Wikiquote確認済み。セジウィック・ホテルで幽霊退治を成功させたヴェンクマンが放つ台詞。カエサルの「来た、見た、勝った」のパロディで、荒削りながら胸のすくような一言。ゴーストバスターズの豪快なキャラクターを象徴する名言。

名言③「私はダイナではない——ズールだけがいる」

“There is no Dana, only Zuul.”
― デイナ・バレット(シガーニー・ウィーバー)

IMDb・Wikiquote・Ranker確認済み。ゴーザーの使い魔「ズール」に憑依されたデイナが語る台詞。シガーニー・ウィーバーが普段とは全く異なるキャラクターを憑依させて演じる名場面で、映画の不気味なホラー要素が最も際立つ瞬間。

名言④「レイ、誰かに『神ですか?』と聞かれたら『YES』と言え!」

“Ray, when someone asks you if you’re a god, you say ‘YES’!”
― ウィンストン・ゼドモア(アーニー・ハドソン)

IMDb・Wikiquote・Ranker確認済み。ゴーザーに「お前は神か?」と問われたレイが「いいえ」と答えてしまい大爆発を招いた後、ウィンストンが叫ぶ台詞。「YES」と言うことの大切さを笑いで教えてくれる、映画屈指の名場面。

名言⑤「ストリームを交差させるな——それは非常にまずいことになる」

“Don’t cross the streams.” “Why?” “It would be bad.”
― イゴン・スペングラー(ハロルド・ラミス)&ヴェンクマン(ビル・マーレイ)

IMDb・Wikiquote・Quotes.net確認済み。プロトンパックのビームを絶対に交差させてはいけないとイゴンが警告する台詞。「どれくらいまずい?」「悪い」という短い問答が絶妙なテンポで笑いと緊張感を生む。後の決戦でこのルールが破られるクライマックスへの重要な伏線でもある。

こんな人におすすめ・必見シーン

80年代映画の雰囲気が好きな方、ビル・マーレイの脱力系コメディが好きな方、ホラーとコメディのバランスが絶妙な映画を楽しみたい方におすすめ。子どもから大人まで楽しめる完成度の高さは、40年以上たった今も色あせていない。2021年公開の続編「ゴーストバスターズ/アフターライフ」の前に本作を見ておくと楽しさが倍増する。

必見シーン①:図書館での最初のゴースト遭遇。大学の図書館で初めてゴーストに遭遇し、全力で逃げ出す3人の場面。「後で戻ってくる」と宣言しながら即座に撤退するヴェンクマンの台詞が爆笑を誘う。

必見シーン②:セジウィック・ホテルの幽霊退治。スライマーと呼ばれる緑色の幽霊を追いかけ、ホテルの廊下を大破させながら退治する場面。プロトンパックが生み出す混乱と「来た、見た、やっつけた!」の台詞が炸裂する本作最初の大見せ場。

必見シーン③:マシュマロマンとの最終決戦。巨大なステイ・パフト・マシュマロマンがニューヨークの街を闊歩するクライマックス。レイが「最も無害なもの」を思い浮かべた結果がマシュマロマンだったという笑いと、ストリームを交差させることで「勝つか死ぬか」に挑む緊張感が同居する名場面。

登場人物紹介

ピーター・ヴェンクマン(ビル・マーレイ):元大学教授でゴーストバスターズの顔。科学者でありながら超常現象を半信半疑で見る皮肉屋。ビル・マーレイの脱力系コメディが全編に渡って炸裂し、本作を不朽の名作たらしめる最大の功労者。

レイ・スタンツ(ダン・エイクロイド):純粋な超常現象オタク。マシュマロマンを生み出してしまう「思ったことが現実になる」シーンは映画史に残る名場面。脚本を書いたエイクロイドは本作を自らのドリームプロジェクトと語っている。

イゴン・スペングラー(ハロルド・ラミス):理論物理の天才。感情が乏しく極めて論理的なキャラクターで、ヴェンクマンとの掛け合いが笑いを生む。ラミスは2014年に他界したが、2021年の「アフターライフ」で感動的な形でオマージュが捧げられた。

作品データ・制作秘話

脚本はダン・エイクロイドが10年以上温め続けたアイデアをもとにハロルド・ラミスと共同執筆したもの。当初はジョン・ベルーシも出演予定だったが、製作開始前に急逝したため、代わりにビル・マーレイが加わった。

主題歌「Ghostbusters」はレイ・パーカー・ジュニアが作曲し、映画公開と同時に全米1位の大ヒットを記録。後に曲の一部がヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースの「I Want a New Drug」に類似しているとして訴訟になったが、その後和解している。

本作はシリーズ化・リブートされており、1989年に「ゴーストバスターズ2」、2016年に女性キャストによるリブート版、2021年に「ゴーストバスターズ/アフターライフ」、2024年に「ゴーストバスターズ:フローズン・エンパイア」が公開されている。

アーニー・ハドソンが演じるウィンストン・ゼドモアは当初もっと重要な役どころとして脚本に書かれていたが、最終的に大幅に役を削られた。ハドソンはこの判断について後年も残念と語っている一方で、映画の成功とキャラクターへの愛着は変わらないとも述べている。

総評・おすすめ度

おすすめ度:★★★★★(5/5)

40年以上たっても全く色あせない映画コメディの金字塔。ビル・マーレイのキャリア最高の演技といっても過言ではないヴェンクマン像と、エイクロイド・ラミスとのトリオが生む化学反応は、今見ても最高に楽しい。ホラーとコメディの塩梅が完璧で、怖いのにバカバカしく、バカバカしいのにちゃんと怖い。

「誰に頼む?」——答えはもちろん「ゴーストバスターズ!」。まだ見たことがない人は今すぐ。何度も見た人は今夜もう一度。同じく超常現象を扱った映画「インセプション」や、80年代コメディの傑作映画「イエスマン」もあわせてどうぞ。

※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。コトバミンでも以前から取り上げてきた名言については、今回改めて原文を照合・確認しています。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。