「フランスには勝ち目がない——France doesn’t stand a chance.」(予告編のナレーション)——2007年、スティーヴ・ベンデラック監督、ロウワン・アトキンソン主演による第2弾。エマ・ド・コーヌ(サビーヌ)、マックス・ボールドリー(ステパン)、ウィレム・デフォー(カーソン・クレイ監督)共演。フランスの美しい風景の中でビーンが引き起こす混乱の連続。

「フランス語はお上手ですね」「グラシアス」——ジャック・タチの名作「タチおじさんの休日(1953)」へのオマージュとして制作された、太陽とシャンソンとビーンのロードムービー。IMDb6.4点。

映画基本情報

タイトル:ミスター・ビーン、再び(Mr. Bean’s Holiday)
公開年:2007年
監督:スティーヴ・ベンデラック
脚本:ハミッシュ・マッコール、ロビン・ドリスコル
音楽:ハワード・グッドオール
出演:ロウワン・アトキンソン(Mr.ビーン)、エマ・ド・コーヌ(サビーヌ)、マックス・ボールドリー(ステパン)、ウィレム・デフォー(カーソン・クレイ)
上映時間:90分
製作:ワーキング・タイトル・フィルムズ

あらすじ

教会のくじでフランスのリビエラへの旅行を当てたMr.ビーン。パリで列車の乗り換え中にロシア人の少年ステパン(マックス・ボールドリー)と父親を引き離してしまい、カンヌまで少年を連れて行くことになる。

フランス語が一切できないビーンが、言葉の壁を超えて人々と心を通わせ、カンヌ映画祭でサビーヌ(エマ・ド・コーヌ)の主演映画をカメラで「助ける」——言葉なしで語る感動と笑いのロードムービー。

心に残る名言・名場面

※ 本作はほとんどビジュアルコメディ(セリフなし)で構成されています。数少ない台詞と共に、代表的なシーンも合わせてご紹介します。

名言①「フランス語はお上手ですね」「グラシアス(スペイン語)」

“You speak very good French.” / “Gracias.”
― 列車の車内販売員&Mr.ビーン

ビーンがコーヒーを注文する場面。「フランス語はお上手ですね」というウェイトレスの褒め言葉に対して、ビーンがスペイン語で「ありがとう(グラシアス)」と答える。言語が苦手なビーンを最高に描写した一コマ。MovieMistakesで確認済み。

名言②(シーン)「La Mer」ラストシーン

カンヌの浜辺でビーンとサビーヌ、ステパン、そして映画に登場したすべてのキャラクターが、シャルル・トレネの名曲「ラ・メール(La Mer)」に合わせて口パクで歌い踊るフィナーレ。言葉なしで「旅の出会いと喜び」を語る、映画史上最も幸せなエンディングのひとつ。

名言③(シーン)レストランでの「海老との格闘」

パリの高級レストランで、フランス語ができないビーンが間違えて生ガキとランゴスティーヌ(大きな海老)を注文してしまうシーン。食べることができないまま悶絶しながら海老を「処理」しようとする——言葉なしで10分間笑わせる脅威のシーン。

名言④(シーン)ビデオカメラで「映画を救う」

カンヌ映画祭でサビーヌが主役の映画が上映されると、なんと彼女の出演シーンがすべてカットされていた。落ち込むサビーヌを見たビーンは、自分のビデオカメラの映像をプロジェクターに繋ぎ上映——サビーヌが主役の「即席映画」が完成し、スタンディングオベーションを受ける。

名言⑤「フランスには勝ち目がない」(キャッチコピー)

“France doesn’t stand a chance.”
― 映画予告編のナレーション

公式の映画予告編のキャッチコピー。「フランスには勝ち目がない」——ビーンがフランスに行けば当然こうなる、という完璧な一言。MovieMistakesで確認済み。

こんな人におすすめ・必見シーン

第1作「ミスター・ビーン(1997)」から続けて観るとより楽しい。フランスの美しい風景とシャンソン音楽が好きな人に。子供から大人まで、言語の壁なく世界中の誰でも楽しめる作品。

必見シーン①:パリのレストランで大きな海老と格闘するシーン——顔の表情だけでここまで笑えるのはロウワン・アトキンソンだけ。

必見シーン②:ラストの「ラ・メール」大合唱シーン——旅の出会いすべてが一堂に会する、幸福感に満ちた映画のエンディング。

作品データ・制作秘話

製作費2500万ドルに対して世界興行収入2億2900万ドルという大ヒット。ロウワン・アトキンソンの娘リリーが冒頭の教会シーンに出演(「Lily at the stereo」役)。パスポートの名前が「Rowan」(ロウワン・アトキンソンの本名)になっていることが確認できる。

総評・おすすめ度

おすすめ度:★★★★☆(4/5)

「グラシアス」——たった一言で笑いの世界に引き込む。本作はジャック・タチへのオマージュとして、言葉ではなく光と風景と音楽で語るロードムービーだ。フランスの美しい南仏の風景、「ラ・メール」の音楽、そしてビーンの表情——言語を超えた笑いと感動の傑作。

※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。