「スパイがどんな見た目か——私にはわかっています、バウ(I think I know what a spy looks like, Bough.)」——2018年、デヴィッド・カー監督、ロウワン・アトキンソン主演によるジョニー・イングリッシュシリーズ第3弾。エマ・トンプソン(首相)、オルガ・キュリレンコ(オフィーリア)、ジェイク・レイシー(ジェイソン・ヴォルタ)、ベン・ミラー(バウ)共演。

「デジタルの敵には——完全に見えない(Making it completely invisible to a digital enemy)」——サイバー攻撃でスパイ全員の身元が露見し、唯一残ったのは教師をしていた引退済みのジョニー・イングリッシュ。アナログ人間が最新デジタル世界に挑む第3弾。IMDb6.2点。

映画基本情報

タイトル:ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(Johnny English Strikes Again)
公開年:2018年
監督:デヴィッド・カー
脚本:ウィリアム・デイヴィス
出演:ロウワン・アトキンソン(ジョニー・イングリッシュ)、ベン・ミラー(バウ)、オルガ・キュリレンコ(オフィーリア)、エマ・トンプソン(首相)、ジェイク・レイシー(ジェイソン・ヴォルタ)
上映時間:88分
製作:ワーキング・タイトル・フィルムズ

あらすじ

サイバー攻撃でMI7のすべての現役エージェントの身元が露見。政府は引退したエージェントを呼び戻すしかなく、地理の教師として学校で「スパイ教育」をしていたジョニー・イングリッシュ(ロウワン・アトキンソン)が唯一残ったエージェントに。

「アナログで生きる男」のイングリッシュは、最新テクノロジーを拒絶しながら旧式アストンマーティンで任務に挑む。しかしサイバー犯罪者の正体は意外なところに——。

心に残る名言集

名言①「デジタルの敵には——完全に見えない」

“Making it completely invisible to a digital enemy.”
― ジョニー・イングリッシュ(ロウワン・アトキンソン)、旧型アストンマーティンを選んで

最新ハイブリッドカーを無視してホコリをかぶったアストンマーティンを選ぶイングリッシュ。「GPSもコンピューターチップも搭載していない——つまりデジタルの敵には完全に見えない」——的外れなようで一理ある完璧な論理。IMDbで確認済み。

名言②「彼女は3つのパスポートを持っている」「3人の男と結婚していただけだよ、バウ」

“So she’s been married to three different people. Not unusual in this day and age, Bough.”
― ジョニー・イングリッシュ(ロウワン・アトキンソン)

バウが「オフィーリアは3つの偽パスポートとガロット線と弾薬を持っていた」と報告すると、イングリッシュは「3人の男と結婚していただけだ——よくあること——単独で旅する女性には用心が必要だ」と完全に見当違いの解釈をする。IMDbで確認済み。

名言③「スパイがどんな見た目か——私にはわかっています、バウ」

“A spy? I think I know what a spy looks like, Bough.”
― ジョニー・イングリッシュ(ロウワン・アトキンソン)

明らかに怪しい人物(実際はスパイ)について「スパイかもしれない」と言われたイングリッシュが断言する。「スパイ?私にはスパイがどんな見た目かわかっている、バウ」——そして完全に見当違いの解釈をする。IMDbで確認済み。

名言④「フランス人サイクリストです、バウ——女王陛下の秘密情報部を妨害している」

“They are FRENCH cyclists, Bough, and they are obstructing Her Majesty’s Secret Service.”
― ジョニー・イングリッシュ(ロウワン・アトキンソン)

道を塞ぐサイクリストにミサイルを発射しようとするイングリッシュ。「ただのサイクリストです」とバウが止めると「フランス人サイクリストだぞ、バウ——女王陛下の秘密情報部を妨害している」——ユーモアの中に英国人の「フランス人への複雑な感情」が滲む。IMDbで確認済み。

名言⑤「ミッションに行くんだ——蜜月旅行じゃない、バウ」

“Yes, alright Bough, we’re going on a mission, not a honeymoon.”
― ジョニー・イングリッシュ(ロウワン・アトキンソン)

再会したバウが感激して抱きつこうとすると、イングリッシュが即座に距離を置く。「わかった、バウ——ミッションに行くんだ——蜜月旅行じゃない」——この二人のコンビの関係性を完璧に表す一言。IMDbで確認済み。

こんな人におすすめ・必見シーン

ジェームズ・ボンドシリーズのパロディとして。第1作「ジョニー・イングリッシュ(2003)」から観るとより楽しい。「アナログ vs デジタル」という現代的テーマを笑いで包んだ映画として。

必見シーン①:バーチャルリアリティゴーグルを装着したイングリッシュが現実と仮想現実を混同して暴走するシーン——本作最大の笑いどころ。

必見シーン②:旧式アストンマーティンでの追跡シーン——最新ハイテクカーを旧型の職人技で圧倒する痛快なカーチェイス。

作品データ・制作秘話

劇中でイングリッシュが運転するアストンマーティンV8ヴァンテージ(1977年製)は、ロウワン・アトキンソン本人が所有する実車。撮影数ヶ月前に購入したという。エマ・トンプソンが首相役を演じているが、これはアトキンソンとトンプソンという英国喜劇界の二大スターの共演として話題を呼んだ。

総評・おすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆(3/5)

「デジタルの敵には——完全に見えない」——アナログ人間がデジタル時代に挑む。シリーズ最大の笑いはバーチャルリアリティシーンで、「現実と仮想を混同するイングリッシュ」というアイデアは現代的で鋭い。前2作ほどの傑作感はないものの、ロウワン・アトキンソンのコメディセンスと身体能力は健在。軽く楽しめる英国スパイコメディ。

※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。