2023年、スコット・ウォー監督。ジェイソン・ステイサム、シルヴェスター・スタローン主演。エクスペンダブルズシリーズ第4弾にして、スタローンのバーニー・ロス役「最後の出演」となった作品。ステイサム演じるリー・クリスマスが主役に昇格し、50セント、ミーガン・フォックス、イコ・ウワイス、トニー・ジャーらが新メンバーとして加わった「ニューブラッド」の一作。

批評的にはシリーズ最低評価(ロッテン・トマト14%)となったが、ステイサム演技の評価と新世代アクション俳優たちの共演は見応えあり。制作費1億ドルに対して興行収入5100万ドルのボックスオフィス惨敗。IMDb4.9点。

映画基本情報

タイトル:エクスペンダブルズ ニューブラッド(Expend4bles)
公開年:2023年
監督:スコット・ウォー
脚本:カート・ウィマー、タッド・ダガーハート、マックス・D・アダムス
出演:ジェイソン・ステイサム(リー・クリスマス)、シルヴェスター・スタローン(バーニー・ロス)、ミーガン・フォックス(ジーナ)、イコ・ウワイス(ラフマット)、50セント(イージー・デイ)、トニー・ジャー(デチャ)
上映時間:103分
製作:ライオンズゲート
全世界興行収入:5100万ドル

あらすじ

CIAエージェントのマーシュから「謎の武器商人オセロット」が核弾頭起爆装置を盗もうとしているという情報を受けたエクスペンダブルズは、リビアの化学工場へ向かう。バーニー・ロス(スタローン)率いるチームはリー・クリスマス(ステイサム)、ガナー、トール・ロードの旧メンバーと、イージー・デイ、ガランの新メンバーで構成。

しかし任務は罠だった。バーニーの乗る飛行機が撃墜され、バーニーは死亡したと思われる。チームはバーニーの死に打ちのめされ、クリスマスは正式にチームから外される。それでもクリスマスは単独で動き始め、オセロットの正体を暴こうとする。

ニューメンバーのジーナ(ミーガン・フォックス)との複雑な関係、ラフマット(イコ・ウワイス)との格闘、そしてオセロットの衝撃的な正体——クリスマスが新世代のエクスペンダブルズを率いて世界を救う新たなシリーズの幕開け。

心に残る名言集

名言①「老人には気をつけろ——善人が若くして死ぬ職業では」

“Beware an old man in a profession where good men die young.”
― トール・ロード(ランディ・クートゥア)

IMDb・MovieQuotesandMore確認済み。バーニーの死の追悼の場でトール・ロードが語る言葉。シリーズを通じて生き残り続けるスタローン演じるバーニーの「伝説性」を追悼の形で語り直す台詞。老いたプロフェッショナルへの敬意が込められている。

名言②「バーニーは俺のヒーローだった——彼は俺たちの最高を引き出した。なぜなら彼が最高だったから」

“He brought the best out in each and every one of us because he was the best of us.”
― トール・ロード(ランディ・クートゥア)

IMDb・Transcript確認済み。バーニー追悼のスピーチで語られる言葉。4作にわたるシリーズのリーダーとしてのバーニー・ロスへの敬意を凝縮した台詞で、スタローンからステイサムへのバトンタッチを感情的に演出する。

名言③「俺が行く——俺はもう遊びじゃない」

“Well, I ain’t playing no more. You’re gonna give me the kill switch.”
― リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)

IMDb確認済み。ラフマットとの最終対決でクリスマスが宣言する台詞。「遊びは終わった」という宣言がクライマックスの緊張感を一気に高める。ステイサムのクールな演技と低い声が最大限に活きる場面。

名言④「俺はもうエクスペンダブルじゃない——でもここに残る」

“Technically, you’re not an Expendable anymore, Christmas.”
― マーシュ(アンディ・ガルシア)

IMDb確認済み。外された後もクリスマスが単独行動を続けることに対しての言葉。「エクスペンダブルでなくなっても、俺は動く」というクリスマスの意地を引き出す台詞で、シリーズの新主役としてのステイサムの立ち位置を明確にする。

名言⑤「俺は複雑だが、絶望的じゃない」

“I might be complicated, but I ain’t fucking hopeless.”
― リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)

IMDb・MovieQuotesandMore確認済み。ジーナとの関係で苦境に立ったクリスマスが自分を語る言葉。「複雑だが絶望的ではない」という自己定義は本作のクリスマスというキャラクターを一言で表しており、今後のシリーズ主人公としての深みを与える台詞。

こんな人におすすめ・必見シーン

エクスペンダブルズシリーズのファン、ジェイソン・ステイサムとイコ・ウワイスの格闘シーンが見たい方、スタローンのシリーズ最後の出演を見たい方におすすめ。過去3作と比べると批評的評価は低いが、ステイサムとウワイスの格闘はシリーズ最高レベル。同じステイサム主演の映画「PARKER/パーカー」映画「メカニック」もあわせてどうぞ。

必見シーン①:リビアでの開幕アクション。チーム全体の連携を見せる最初の大規模戦闘シーン。新旧メンバーの個性と戦い方の違いが一目でわかる見事な導入。

必見シーン②:ステイサム vs イコ・ウワイスの格闘。リー・クリスマスとラフマット(イコ・ウワイス)の一対一の格闘シーン。「ジョン・ウィック」シリーズで知られるウワイスの超高速な格闘とステイサムの力強いスタイルが激突する本作最大の見どころ。

必見シーン③:バーニーの「復活」。死んだと思われていたバーニー・ロスが意外な形で登場するラストシーン。スタローンのシリーズへの貢献と、ステイサムへのバトンタッチを祝う感動的な場面。

登場人物紹介

リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム):本作からシリーズ主役に昇格。「複雑だが絶望的ではない」という自己定義通り、感情的だが最終的には正しい判断をする。ステイサムは本作をシリーズの「新章」と捉え、クリスマスをより深いキャラクターとして演じることに力を入れた。

バーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン):本作でのスタローンの出演時間は短いが、その存在感はシリーズ全体を通じて最大。スタローンはシリーズ1作目の製作・脚本から関わっており、本作が正式な「最後の出演」と発表している。

ラフマット(イコ・ウワイス):インドネシアの武術「シラット」の達人。「ザ・レイド」シリーズで世界的に知られたウワイスが本作の最強の敵役として登場。ステイサムとの格闘シーンのために数ヶ月間の特別訓練が行われた。

作品データ・制作秘話

スタローンは本作でのバーニー・ロス役を「最後」と明言し、以後のシリーズはステイサムのクリスマスが主導することが発表された。スタローンはシリーズ1・2・3作で脚本制作に深く関わっていたが、4作目では脚本への関与を縮小し、徐々に次世代への引き継ぎを進めていた。

本作には当初アーノルド・シュワルツェネッガー、ジャン=クロード・ヴァン・ダムなど旧メンバーの参加が検討されたが、スケジュールや脚本への不満から実現しなかった。テリー・クルーズはプロデューサーとのトラブルにより出演拒否を表明し、本作にも参加していない。

批評的には歴代最低評価となったが、スタジオは5作目の製作を発表している。ステイサムとウワイスは5作目でも共演が予想されており、「ニューブラッド世代」のエクスペンダブルズとして継続が期待されている。

総評・おすすめ度

おすすめ度:★★☆☆☆(2/5)

批評的評価は低く、CGIの質の低さや脚本の弱さは否定できない。しかしステイサム vs ウワイスという格闘の組み合わせはアクション映画史上屈指の実力者同士の激突として必見。スタローンのバーニー・ロス「最後の出演」というシリーズの歴史的な転換点を見届けたいファンには意味のある一作。

シリーズを1作目から順に見ている方は、続きとして避けては通れない。過去3作を見てからの鑑賞を強くおすすめ。

※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。コトバミンでも以前から取り上げてきた名言については、今回改めて原文を照合・確認しています。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。