「君の未来はまだ書かれていない——Your future is whatever you make it. So make it a good one.」——三部作の感動的な幕引きは西部開拓時代1885年のアメリカへ。スクウィント・クリントフォードとして生きるドク・ブラウンと、初期のアメリカ西部でカウボーイとして奮闘するマーティ。そしてドクが出会った運命の女性クララ——。

アクションSFとウエスタンの絶妙な融合、そして愛と自由意志についての答えをもって完結するバック・トゥ・ザ・フューチャー三部作の最高の締めくくり。IMDb7.5点・全世界2億4450万ドル。

映画基本情報

タイトル:バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(Back to the Future Part III)
公開年:1990年
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:マイケル・J・フォックス(マーティ・マクフライ/シーマス・マクフライ)、クリストファー・ロイド(エメット・ブラウン博士)、メアリー・スティーンバーゲン(クララ・クレイトン)、トーマス・F・ウィルソン(バファロー・ビフ)
上映時間:118分
製作:ユニバーサル・ピクチャーズ
全世界興行収入:2億4450万ドル(1990年世界第6位)

あらすじ

1955年。第2作のラストで1885年に飛ばされたドクからの手紙をマーティが受け取る。1885年9月7日——ドクが無法者バファロー・ビフに射殺されるという墓石を発見したマーティは、ドクを助けるために1885年へ飛ぶ。

1885年のヒルバレーで「クリント・イーストウッド」と名乗るマーティはドクと再会する。しかしドクは教師のクララ・クレイトン(メアリー・スティーンバーゲン)に恋をしてしまい、「未来に帰りたくない」と言い出す。デロリアン用のガソリンはなく、蒸気機関車を使った脱出作戦を立てる中で、バファロー・ビフとの対決が迫る。

心に残る名言集

名言①「君の未来はまだ書かれていない——自分で良い未来を作れ」

“It means your future hasn’t been written yet. No one’s has. Your future is whatever you make it. So make it a good one, both of you.”
― エメット・ブラウン博士(クリストファー・ロイド)

三部作のテーマを完璧に締めくくる最終台詞。「運命は決まっていない、自分で作れ」というメッセージは第1作から一貫したこのシリーズの核心。マーティとジェニファーへの最後のはなむけの言葉。IMDb・Wikiquoteで確認済み。

名言②「未来はまだ変えられる——それは誰でも知っていることだ」

“Marty, the future isn’t written. It can be changed. You know that. Anyone can make their future whatever they want it to be.”
― エメット・ブラウン博士(クリストファー・ロイド)

ドクの墓石の写真を見て運命を受け入れようとするマーティへの言葉。「写真の運命に縛られるより、今の信念に従って生きる」というドク自身の哲学を体現している。IMDb・Wikiquote・Rankerで確認済み。

名言③「もう行ったことがある——Already been there」

“Nope. Already been there.”
― エメット・ブラウン博士(クリストファー・ロイド)

「未来に帰るの?」というマーティの問いに対するドクの最後の答え。三部作の「時間旅行」という行為を象徴する完璧なオチ。IMDb・Wikiquote・Rankerで確認済み。

名言④「クララは百万人に一人、十億人に一人、グーゴルプレックスに一人だ!」

“Clara was one in a million. One in a billion. One in a googolplex!”
― エメット・ブラウン博士(クリストファー・ロイド)

クララへの愛を科学者らしい数字の大きさで表現するドクの台詞。「グーゴルプレックス(10の10の100乗)」という数学上の巨大な数を使うあたりがドクらしい。IMDb・Wikiquoteで確認済み。

名言⑤「グレイト・スコット!/それは重い話だ」

“Great Scott!” / “I know, this is heavy.”
― エメット・ブラウン博士(クリストファー・ロイド)/マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)

三部作を通じてドクが驚くときの「グレイト・スコット!」とマーティの「ヘビー(重い)!」が役割逆転して交わされるシーン。シリーズのファンへの最高のサービス台詞。IMDb・Wikiquoteで確認済み。

こんな人におすすめ・必見シーン

第1・2作を観た人は必ず観るべき三部作の完結編。単独でも西部劇SFコメディとして楽しめる。同じロバート・ゼメキス監督の傑作として「フォレスト・ガンプ」もあわせてどうぞ。

必見シーン①:蒸気機関車でデロリアンを88マイルまで加速させるクライマックス。時間との戦い・ビフとの決闘・クララの参加・橋の崩落——すべてが同時進行する映画史に残る怒濤のフィナーレ。

必見シーン②:ドクとクララの天文観察シーン。ジュール・ヴェルヌの話題で意気投合する二人の場面は、シリーズ全体で最も「ロマンティック」な瞬間。

登場人物紹介

クララ・クレイトン(メアリー・スティーンバーゲン):新しく着任した教師。ジュール・ヴェルヌを愛するロマンティストで、ドクと魂レベルで通じ合う運命の女性。メアリー・スティーンバーゲンは現在クリストファー・ロイドの友人でもあり、撮影中も良い化学反応があったと語っている。

バファロー・ビフ(トーマス・F・ウィルソン):19世紀の無法者としてのビフ・タネン。現代版より粗野で暴力的。トーマス・F・ウィルソンが三部作通じて悪役・コメディ・本格的な危険人物という三つの異なるビフを演じ分けた。

作品データ・制作秘話

第2作と同時撮影された本作はカリフォルニア州とアリゾナ州で撮影された。西部劇のセットにはユニバーサルのバックロットが使われ、クライマックスの鉄道シーンは実際の蒸気機関車を使用。デロリアンが蒸気機関車に乗せられたのはCGを最小限に使った実物撮影だった。

「グーゴルプレックス」という単語を映画で使った珍しい例として数学ファンにも知られる。クリストファー・ロイドはシリーズ三作通じて「ドク・ブラウン」を演じ、マイケル・J・フォックスとの化学反応がこのシリーズを不朽の名作たらしめた。

総評・おすすめ度

おすすめ度:★★★★★(5/5)

三部作の最後として完璧な着地点を見せた傑作。西部劇の娯楽性とシリーズのテーマ「運命は自分で作る」を融合させて、「君の未来はまだ書かれていない」という言葉で幕を閉じる。第1作から続く冒険の答えが「自分の未来は自分で作れ」——これ以上のラストシーンはない。

※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。コトバミンでも以前から取り上げてきた名言については、今回改めて原文を照合・確認しています。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。