2015年、クリストファー・マッカリー監督・トム・クルーズ主演。ミッション:インポッシブルシリーズ第5作。「IMFに勝るアンチIMF」とも言うべきシンジケート(スペクターのような犯罪組織ではなく、各国の離反エージェントの集合体)を相手に、解散させられたIMFのイーサン・ハント(トム・クルーズ)が単独で戦う。
レベッカ・ファーガソン演じるイルサ・ファウストが初登場し、シリーズ最高の新キャラクターとして絶賛された。シリーズ最高傑作との呼び声も高い。IMDb7.4点・全世界興行収入6億8200万ドル。
映画基本情報
タイトル:ミッション:インポッシブル/ローグネイション(Mission: Impossible – Rogue Nation)
公開年:2015年
監督:クリストファー・マッカリー
脚本:クリストファー・マッカリー
音楽:ジョー・クラウゼナー
出演:トム・クルーズ(イーサン・ハント)、レベッカ・ファーガソン(イルサ・ファウスト)、サイモン・ペッグ(ベンジー・ダン)、ヴィング・レイムス(ルーサー・スティッケル)、ショーン・ハリス(ソロモン・レーン)
上映時間:131分
製作:パラマウント・ピクチャーズ
全世界興行収入:6億8200万ドル
あらすじ
CIA長官ハンリーにより「IMFは解散」を宣告されたイーサン・ハント(トム・クルーズ)。同時に謎の組織「シンジケート」に拘束されたイーサンは、なぜか謎の女エージェント・イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)に助けられて脱出する。
ベンジー(サイモン・ペッグ)、ルーサー(ヴィング・レイムス)らを集めたイーサンは、水中サーバーへの潜入・ウィーン国立歌劇場での暗殺阻止・カサブランカでのバイクチェイスを経て「シンジケート」の首領ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)を追う。
しかしイルサはMI6のスパイなのかシンジケートの工作員なのか、その正体が最後まで見えない。「信じていいのか、殺していいのか」——イーサンにとって最も謎の多い相手との攻防が続く。
心に残る名言集
名言①「シンジケート——これが反IMFだ」
“The Syndicate. A rogue nation. Trained to do what we do. Built to destroy the system that created them.”
― ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)
IMDb・Quotes.net確認済み。ベンジーがシンジケートの正体を説明する台詞。「自分たちと同じ訓練を受けた者たちが敵になった」という設定はシリーズの中でも最も緊迫したコンセプトで、「ミラー対決」の恐ろしさを明確に表現する。
名言②「人間の本性——それが私の武器だ」
“Human nature, my weapon of choice.”
― ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)
IMDb・Quotes.net確認済み。首領レーンが自らの戦略を語る一言。銃や情報より「人間の心の弱さ」を武器として使う知的悪役としてのレーン像を完璧に表現する。ショーン・ハリスの低く静かな演技がこの台詞に凄味を加える。
名言③「信じろ——でなければ殺せ」
“Trust me, or kill me.”
― イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)
IMDb・Quotes.net確認済み。味方か敵かわからないイルサがイーサンに突きつける二択の言葉。本作最も緊張感のある関係性を一言で凝縮した台詞。「信頼」をめぐる本作のテーマをこれ以上なくシンプルに表現している。
名言④「ドラマが見たいならオペラに行け」
“You want drama, go to the opera.”
― イーサン・ハント(トム・クルーズ)
IMDb・Quotes.net確認済み。ベンジーが「もっと劇的な任務がしたい」とぼやいたのに対するイーサンの返し。極限状態でも飄々としたユーモアを失わないイーサンというキャラクターの本質を体現した台詞。本作のコメディ的な呼吸の代表例。
名言⑤「俺はフィールドエージェントだ、リスクはわかっている!そして俺はお前の友人だ!」
“I am a field agent, I know the risks! More than that, I am your friend!”
― ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)
IMDb・MovieQuotes.com確認済み。イーサンが「危険だから離れろ」と言うのに対してベンジーが感情的に食ってかかる台詞。コメディリリーフとして機能するベンジーが、ここでは「友情」というシリーズの核心を最も直接的に語る名場面。
こんな人におすすめ・必見シーン
スパイアクション映画が好きな方、トム・クルーズのスタント映像を見たい方、強くてミステリアスな女性キャラクターが好きな方に強くおすすめ。前作「ゴースト・プロトコル」を先に見ておくとより楽しめる。同じアクション映画として映画「ジョン・ウィック」や映画「007スペクター」もあわせてどうぞ。
必見シーン①:飛行機への外部しがみつき。オープニングでイーサンが離陸する輸送機の機体外側にしがみついて侵入するシーン。CGなしの実写撮影で、トム・クルーズが実際に時速数百kmで飛行する機体の外に固定されて撮影した。
必見シーン②:水中サーバー侵入。6分以上息を止めて水中サーバーの内部を切り替える場面。クルーズは本番撮影のために実際に6分以上の水中呼吸をマスターした。
必見シーン③:ウィーン国立歌劇場でのカーアクション。オペラの舞台上と客席を舞台にした暗殺阻止シーン。舞台と現実のアクションが交差する映画的演出の傑作。
登場人物紹介
イーサン・ハント(トム・クルーズ):本作でもあらゆるスタントを自らこなす。クルーズは本作の準備期間中に6分の水中無呼吸訓練・戦闘機への搭乗訓練などを行った。
イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン):MI6の二重スパイ。スウェーデン出身のファーガソンが英語・ドイツ語・フランス語を駆使する高度なアクション演技を披露し、一躍スターダムへ。次作「フォールアウト」にも登場する人気キャラクター。
ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ):コメディ担当でありながら感情的な核心を担う。ペッグの自然なコメディとシリアスの切り替えが本作のバランスを決定づけている。
作品データ・制作秘話
トム・クルーズはオープニングの輸送機外部しがみつき撮影を「キャリア最も危険なスタント」と語る。実際には専用のハーネスと安全装置を使用しているが、機体外に「本当に」しがみついての撮影は映画史上初だった。
水中サーバー侵入シーンのためにクルーズは6分間の水中無呼吸を身につけた。撮影当日もサーフィンの世界チャンピオンがスタンバイして緊急時に備えていたが、クルーズは一度も緊急救助を必要としなかった。
ソロモン・レーン役のショーン・ハリスは演じるにあたって「ほとんど台本を読まない」という独特の準備方法を取った。「レーンがどんな思考をするか」を理解することに集中し、台詞を現場で即興的に語ることを好んだ。その低く抑制された演技がシリーズ最高のヴィランとして評価を受けた。
総評・おすすめ度
おすすめ度:★★★★★(5/5)
シリーズ5作の中で最も洗練されたスパイ映画。イルサ・ファウストという魅力的な新キャラクターの登場、シリーズ最高の悪役レーン、そして前作「ゴースト・プロトコル」を超えるスタント映像——すべてが高水準で揃った傑作。「次作フォールアウト」への布石ともなっており、シリーズを通して見ることをおすすめする。
「Trust me, or kill me.(信じろ、でなければ殺せ)」——この台詞が本作のすべてを語っている。
※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。コトバミンでも以前から取り上げてきた名言については、今回改めて原文を照合・確認しています。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。