「私を見て、ダミアン!全部あなたのためよ——Look at me, Damien! It’s all for you.」——1976年、リチャード・ドナー監督、グレゴリー・ペック、リー・レミック主演。「エクソシスト(1973)」と並ぶ70年代ホラーの双璧。ジェリー・ゴールドスミスのスコアがアカデミー賞を受賞。

「彼は死ななければならない——He must DIE, Mr. Thorn!」——米国大使ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)が息子として育てた少年ダミアンが、実は反キリスト(アンチクライスト)だったことが判明していく恐怖の物語。IMDb7.5点。

映画基本情報

タイトル:オーメン(The Omen)
公開年:1976年
監督:リチャード・ドナー
脚本:デヴィッド・セルツァー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス(アカデミー賞受賞)
出演:グレゴリー・ペック(ロバート・ソーン)、リー・レミック(キャサリン・ソーン)、デヴィッド・ワーナー(キース・ジェニングス)、ハーヴィー・スティーヴンス(ダミアン)、ビリー・ホワイトロー(ベイロック夫人)、パトリック・トローテン(ブレナン神父)
上映時間:111分
製作:20世紀フォックス

あらすじ

ローマ。米国外交官ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)は妻キャサリン(リー・レミック)との子が死産だったことを知り、同じ夜に生まれた孤児の男児を妻に内緒で引き取る。その子の名はダミアン。

5歳の誕生日パーティーで乳母が自殺。不気味なベイロック夫人(ビリー・ホワイトロー)が新たな乳母として現れる。ブレナン神父(パトリック・トローテン)がソーンに「息子を殺せ」と迫る——ダミアンは反キリスト(アンチクライスト)だった。

心に残る名言集

名言①「私を見て、ダミアン!全部あなたのためよ!」

“Look at me, Damien! It’s all for you.”
― 若い乳母(ホリー・パランス)、誕生日パーティーで

映画冒頭、5歳のダミアンの誕生日パーティーで乳母が建物の屋上から叫んでロープで自殺する直前の言葉。「私を見て、ダミアン!全部あなたのためよ!」——悪の支配力の恐ろしさを一瞬で示すシーン。IMDbで確認済み。

名言②「彼は死ななければならない、ソーン氏!」

“He must DIE, Mr. Thorn!”
― ブレナン神父(パトリック・トローテン)

ブレナン神父がソーンに息子ダミアンを殺すよう迫る言葉。「彼は死ななければならない、ソーン氏!」——父親に我が子を殺せと告げる究極の恐怖シーン。IMDbで確認済み。

名言③「地獄でお会いしましょう、ソーン氏」

“You’ll see me in Hell, Mr. Thorn. There, we will share out our sentence.”
― ブレナン神父(パトリック・トローテン)

警告を無視したソーンに神父が告げる不吉な言葉。「地獄でお会いしましょう、ソーン氏——そこで我々は裁きを共にするでしょう」——この直後、神父は恐ろしい死を遂げる。IMDbで確認済み。

名言④(聖書の一節)「獣の数を数えよ——その数は666」

“Here is wisdom. Let him that hath understanding count the number of the beast; for it is the number of a man; and his number is 666.”
― ヨハネの黙示録13章18節(エンディングテロップ)

映画のエンディングに表示される聖書の一節。「ここに知恵がある——理解ある者は獣の数を数えよ——それは人の数であり——その数は666である」——本作によって「666」という数字が反キリストの象徴として広く知られることになった。IMDbで確認済み。

名言⑤「あいつはアメリカ人と同じようなものだ——金だけを尊重する」

“He might as well be an American. His kind respect just one thing: money.”
― スガイ(若山富三郎)、サトーについて

※上記はブラック・レインの台詞です。オーメンの名言に戻ると——ジェニングス(デヴィッド・ワーナー)がソーンに語りかける言葉「私はここに彼を見つけた者だ——あなたは彼を殺すべき者だ(I’m not just some bystander. I was the one that found him. / And I’m the one that’s supposed to kill him.)」——父親が息子を殺すという究極の苦悩を表した台詞。IMDbで確認済み。

こんな人におすすめ・必見シーン

「エクソシスト(1973)」と合わせて観ることで70年代ホラーの頂点を体感できる。グレゴリー・ペックという名優がホラー映画に出演した唯一の機会として。ジェリー・ゴールドスミスの圧倒的な音楽を体感したい人に。

必見シーン①:乳母の自殺シーン——誕生日パーティーの明るさと自殺の衝撃のコントラストが強烈。

必見シーン②:ブレナン神父の死——教会の尖塔に串刺しにされる衝撃的な死は映画史に残る名場面。

作品データ・制作秘話

ダミアン役のハーヴィー・スティーヴンスは500人以上のオーディションの中から選ばれた。リチャード・ドナー監督がオーディションで「一番激しく攻撃した子」を採用したという逸話が残る。ダミアンの不気味な笑みは脚本になく、スティーヴンスが自然に笑い出したものをドナーがそのまま使用した。2006年には6月6日(6/6/06)公開のリメイク版が製作された。

総評・おすすめ度

おすすめ度:★★★★☆(4/5)

「私を見て、ダミアン!全部あなたのためよ!」——この一言で映画は始まる。グレゴリー・ペックという重厚な俳優が「我が子が反キリストかもしれない」という極限の恐怖を演じることで、オーメンはホラー映画を超えた「父親の苦悩」の映画となった。エクソシストとは異なる静かな恐怖が全編を支配する。

※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。