2008年、ペイトン・リード監督・ジム・キャリー主演。「NO」と言い続けてきた男が、すべてに「YES」と答え続けることで人生が劇的に変わっていくコメディ映画。ジム・キャリーが久々に全力コメディを披露した爽快作で、ゾーイ・デシャネル、ブラッドリー・クーパーも出演。
イギリスの作家ダニー・ウォレスの同名自伝的ノンフィクションを原作とし、「YES」というシンプルな言葉が持つポジティブな力を笑いとともに描く。IMDb6.8点・全世界興行収入2億2700万ドル。
映画基本情報
タイトル:イエスマン “YES”は人生のパスワード(Yes Man)
公開年:2008年
監督:ペイトン・リード
脚本:ニコラス・ストーラー、ジャラッド・ポール、アンドリュー・モーゲル
原作:ダニー・ウォレス(同名自伝・2005年)
出演:ジム・キャリー(カール・アレン)、ゾーイ・デシャネル(アリソン)、ブラッドリー・クーパー(ニック)、テレンス・スタンプ(テレンス・バンドリー)
上映時間:104分
製作:ワーナー・ブラザース
全世界興行収入:2億2700万ドル
あらすじ
銀行の融資担当者カール・アレン(ジム・キャリー)は、離婚後の傷が癒えず、友人の誘いも仕事の依頼も全てに「NO」と言い続ける日々を送っていた。同じ仕事に何年も就き、彼女もなく、ほとんど外出もしない——そんな生活にすっかり慣れ切っていた。
ある日、旧友に誘われた自己啓発セミナーでカリスマ講師テレンス・バンドリー(テレンス・スタンプ)と出会う。テレンスは「YES」と言い続けることで人生が開けると説く。冗談半分で「YES誓約」を結んだカールは、次の日から全ての依頼に「YES」と言い続けることになる。
ホームレスへの施し、韓国語レッスン、ギター教室、バンジージャンプ……断れないカールの生活は嘘のように活気づき、自由奔放なアリソン(ゾーイ・デシャネル)とも出会う。しかしすべてに「YES」という生き方は、やがて予想外の問題を引き起こす。本当の「YES」とは何か——カールは答えを探し始める。
心に残る名言集
名言①「お前は死んでいる、カール——人生にNOと言い続けるなら、それは生きていない」
“You’re dead, Carl. You say no to life, and therefore you’re not living.”
― テレンス・バンドリー(テレンス・スタンプ)
IMDb・Wikiquote・Quotes.net確認済み。セミナーでテレンスがカールを名指しして放つ言葉。「NO」に慣れきった人間がいかに死んでいるかを直撃する台詞で、映画全体のテーマを凝縮した一言。テレンス・スタンプの圧倒的な存在感と相まって、観客にも刺さる名言。
名言②「YESの時代が始まった」
“The era of ‘yes’ has begun.”
― カール・アレン(ジム・キャリー)
IMDb・Quotes.net確認済み。全てに「YES」と答え始めたカールが、自らの変化を宣言する台詞。ジム・キャリーらしい軽妙なトーンで語られるが、その言葉の裏に本物の覚悟が見える。映画の転換点を告げる印象的な一言。
名言③「彼女は自然体で、度胸があって、何をすべきかわかっていない——それでも気にしない。俺とは正反対だ」
“She’s spontaneous. She’s ballsy. She has no clue what she’s doing and she doesn’t care. She’s the complete opposite of me.”
― カール・アレン(ジム・キャリー)
IMDb・Wikiquote確認済み。アリソンに惹かれるカールが友人に語る言葉。自分にないものを持つ人間への純粋な羨望と憧れが滲む。ゾーイ・デシャネルのアリソン像を最もうまく表現した台詞でもある。
名言④「YESは常にいいことにつながる——チャンスを避けるな。どんな形でも訪れることがある」
“Yes always leads to something good. Never avoid opportunities. They may come in any form.”
― カール・アレン(ジム・キャリー)
Quotes.net確認済み。カールが「YES」の哲学を実感として語る台詞。映画のメッセージを最もシンプルに体現した言葉で、見終わった後にも日常生活で思い出したくなる名言。
名言⑤「俺はただ人生にYESと言っているだけだ——そうしなきゃいけないから」
“Hey, I’m just saying ‘yes’ to life — ‘cause — you gotta say ‘yes’ to life.”
― カール・アレン(ジム・キャリー)
IMDb・Wikiquote確認済み。酔ったカールが正直に打ち明ける言葉。理屈ではなく本能として「YES」を選ぶようになったカールの成長を示す台詞で、ジム・キャリーの自然体の演技が光る場面。
こんな人におすすめ・必見シーン
「自分は最近NOと言いすぎているかも」と感じている方、ジム・キャリーのコメディが好きな方、ゾーイ・デシャネルの自由奔放なキャラクターが好きな方、仕事や恋愛でなんとなく停滞感を感じている方にぜひおすすめ。見終わった後に「何か一つYESと言ってみようか」という気持ちになれる映画。幅広い年齢層が楽しめる。
必見シーン①:ホームレスへのYES。深夜のガス欠の場面でホームレスに全財産を渡してしまうカール。困り果てながらも歩いて家に向かう途中でアリソンと出会う——「YES」が生んだ奇跡の出会いに、映画のテーマが凝縮されている。
必見シーン②:ジョギング写真撮影グループ。アリソンが主宰する「走りながら写真を撮る」という謎のグループに参加させられるカール。デシャネルの自由奔放な魅力が全開で、二人の恋が芽生える微笑ましい場面。
必見シーン③:ラストのバンジージャンプと告白。クライマックスで「YES」と「NO」の本当の意味を問い直す場面。笑いと感動が絶妙にミックスされた、ジム・キャリーらしい締めくくり。
登場人物紹介
カール・アレン(ジム・キャリー):銀行の融資担当者。離婚後に殻に閉じこもり、全てに「NO」と言い続けてきた男。本作でキャリーはいつもの超絶コメディを抑えめにしながらも、要所で全力のリアクションを見せる。
アリソン(ゾーイ・デシャネル):ジョギング写真グループを主宰する自由奔放な女性。「何も考えずに生きている」ようで実は誰よりも自分に正直。デシャネルの天然キャラがはまり役で、カールとの化学反応が映画最大の見どころのひとつ。
テレンス・バンドリー(テレンス・スタンプ):「YES」を広める自己啓発セミナーの講師。近寄りがたいカリスマとユーモアを併せ持つ。英国の大ベテラン俳優テレンス・スタンプが怪演し、コミカルな存在感を放つ。
作品データ・制作秘話
原作はイギリスのコメディライター・ダニー・ウォレスが実際に1年間すべての誘いに「YES」と答え続けた体験を書いたノンフィクション。映画化にあたってロサンゼルスを舞台に大幅に脚色されている。ダニー・ウォレス本人もカフェの店員として本作にカメオ出演している。
ジム・キャリーは撮影中のバーでの場面でスタントを自らこなし、ウェイトレスにぶつかって転倒するシーンで実際に3本の肋骨を骨折したという逸話がある。それでも撮影を続けたキャリーのプロ根性が伝わるエピソード。
アリソンのバンドが劇中で演奏する楽曲は、実際にゾーイ・デシャネルが自ら歌い演奏したもの。デシャネルはミュージシャンとしても活動しており、その実力が本作で存分に発揮されている。
ブラッドリー・クーパーは本作公開当時はまだ脇役俳優だったが、翌年の「ハングオーバー!」シリーズの大ヒットで一躍スターの仲間入りを果たした。本作はそのブレイク寸前の姿を見られる貴重な作品でもある。
総評・おすすめ度
おすすめ度:★★★★☆(4/5)
ジム・キャリーが久々に見せた「ちゃんと笑えるコメディ」。人生の停滞感と変化へのためらいという普遍的なテーマをベースに、自然なかたちで笑いと感動を届ける。ゾーイ・デシャネルとのケミストリーは特に秀逸で、二人のやりとりを見ているだけで時間を忘れる。
「最近なんとなく前向きになれない」という夜に、ぜひ。同じジム・キャリー主演の映画「マスク」や映画「ゴーストバスターズ」もあわせてどうぞ。
※ 名言の検証について:コトバミンに掲載している名言は、IMDb・Wikiquote・Rankerなど複数の海外データベースで原文を検証済みです。コトバミンでも以前から取り上げてきた名言については、今回改めて原文を照合・確認しています。検証プロセスの詳細はこちらをご覧ください。